胎盤絨毛組織や胎児組織はいずれも胎児に由来しており、総称してPOC(Products of Conception)と呼んでいます。
流産は全妊娠の10~15%に発生しますが、約半数以上は染色体異常が原因であるとされています。POC染色体分析では染色体異常の有無やその種類を診断することが可能で、流死産の原因究明の一助となるだけでなく、その後の妊娠の治療方針を考える上でも重要な情報となります。
検査の意義
- 流死産の原因が明らかになることにより、患者ご夫婦の精神的負担が軽減される場合があります。
- 流死産を繰り返した場合、不育症検査の必要性を判断することができます。一般に絨毛染色体異常が検出されると母体要因の検索の必要性は少なくなります。
- 不育症の治療を行っていた場合など、流死産絨毛染色体異常の有無は今後の治療を考える上で非常に有用な情報となります。
検体
胎児絨毛組織 50~100mg
その他の胎児組織 3~4mm角